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キートンの大学生
College

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(解説)
バスター・キートンの全盛期は一九二十年代と言われている。本作品はその後期に位置する、キートン喜劇が円熟期を迎えたサイレント末期の作品である。製作者のジョセフ M. スケンクの移籍に伴い、前年に配給会社をMGMからユナイテッド・アーチスツに移して『キートン将軍』(後に『キートンの大列車追跡』と改題)を発表したキートンは、次作となる本作品から監督を退いて演技者に専念。続いて製作した『キートンの船長』(後に『キートンの蒸気船』と改題)を最後に自身のプロダクションを閉じて、再びMGMと俳優契約を結んだ。

本作品でキートンは、勉強は出来るが弱々しいという、どちらかと言うとハロルド・ロイドが得意としていた主人公像を演じているが、あらゆるスポーツに挑戦することで巻き起こす秀逸なギャグの数々は正に、他の追随を許さないキートン喜劇の独擅場である。

後に『キートンの恋とスポーツ』『キートンのカレッジ・ライフ』の題でも上映されている。

(略筋)
カリフォルニアのある高校の卒業式、学業優秀で表彰を受けたロナルドは、「スポーツの大害」と題した講演をする。得意になってスポーツマンを罵倒した彼の話に、同級生メアリーは、憤慨するのだった。美人のメアリーにロナルドは、そして、スポーツマンのジェフも密かに恋していたのだ。

メアリーとジェフは共に大学へ進学することになっている。ロナルドの家は貧しかったが、恋敵に遅れをとってはならないと、自分で学費を稼ぐ事を条件に母を説得し、ロナルドも同じ大学に進学した。

かくて、ロナルドはメアリーのハートを射るために大の苦手なスポーツに挑戦する。野球、砲丸投げ、短距離走と、何をやってもまるでダメ。ところが教授の計らいで、ボート大会にコックスとして出場することになってしまう。他の選手はロナルドが試合に出ては勝ち目が無いと、妨害を試みるが見事に失敗。自信なく出場したロナルドは溺れながらも機転を利かせて、チームに勝利をもたらすのだった。その時、ジェフがメアリーを一室に閉じ込め、結婚を迫っていた。メアリーから電話で連絡を受けたロナルドは、あらゆるスポーツの方法を駆使して、メアリーの救出に向かうのだった。


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