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ポンペイ最後の日
Gli ultimi giorni di Pompei
(英語題名:LAST DAY OF POMPEII)
一九一三年イタリア アンブロージオ社作品
(日本公開年不詳)
スタッフ
原作: E. G. ブルワー=リットン
監督: マリオ・カゼリーニ
脚本: アルリゴ・フルスタ
撮影: ジョヴァンニ・ヴィトッロテイ
音楽: C. グラツィアーニ・ヴァルテル
キャスト
ニディア・・・フェルナンダ・ネグリ・プジェ
イオーネ・・・エウジェニア・テットーニ
グラウクス・・・ウバルド・ステファーニ
アルバーチェ・・・アントニオ・グリサンティ
アポエチデス・・・チェザーレ・ガーニ=カリーニ
(解説)
一九一〇年代、イタリアの古代史劇スペクタクル映画が世界市場を席捲した。これはその代表的な作品の一つである。
E. G. ブルワー=リットンの世界的に有名な小説「ポンペイ最後の日」は、一九〇〇年に最初の映画化がなされて以来、近年に至るまで何度となく製作されている。本作品はアンブロージオ社にとって一九〇八年版に次ぐ二作目の『ポンペイ最後の日』であり、この年にはアンブロージオ、パスクァーリ、チネスの三社で競作となった。日本ではパスクァーリ社の作品が知られているが、世界的にはこのアンブロージオ版が最も評価が高い。ちなみに、アンブロージオ版とパスクァーリ版は類似点が多く、盗作だとしてアンブロージオ社がパスクァーリ社を訴え、後に勝訴している。
監督のマリオ・カゼリーニはイタリア無声映画を代表する監督の一人で、人物描写にその才能を発揮、『されどわが愛は死なず』(十三年)といった現代恋愛劇の代表作もある。
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