MATSUDA: Nen-Pyo (Japanese)
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艶姿影法師
前篇・陽炎篇 後篇・蒼弓篇
1933〜4年宝塚キネマ作品
(前篇:昭和八年十一月一日、後篇:昭和九年一月四日大阪敷島倶楽部封切)
スタッフ
原作・脚本: 西條照太郎
監督: 仁科紀彦(熊彦)
撮影: 小柳京之助
撮影: 平野好美
キャスト
鼓・陣内・・・大谷日出夫
子分・づっこけ三太・・・阪東太郎
子分・お小姓傳次・・・市川竜男
旗本・篠原吟之丞・・・原 駒子
その母・・・中村園枝
腰元・千鶴・・・三原珠子
与力・佐郷屋平兵衛・・・市川花紅
その息子・平馬・・・静田二三夫
一文字屋佐兵衛・・・矢野伊之助
その娘・お園・・・毛利峯子
女中・お牧・・・清水綾子
旗本・村上伊織・・・豊島竜平
その妻・蔦枝・・・辻 清子
前夫・首藤源内・・・滝口 勝
同心・三ッ星郷六・・・鳴戸史郎
目明し明石屋銀蔵・・・菊地双三郎
近藤与佐衛門・・・天野栄太郎
与力・櫻井・・・松本麗児
奉行・根岸肥前守・・・水原洋一
(解説)
女でありながら男として生きなければならないと言う難しい役所を原駒子が好演した作品。原駒子は昭和五年の『八荒流騎隊』でも男装の美剣士に扮している。
スポーツマン・タイプの剣戟スターとして人気を博した大谷日出夫の宝塚キネマ入社第一回主演作品でもある。大谷はセリフ回しに難があり、トーキー以後は活躍出来なかった典型的な無声映画俳優であった。
『江戸の渦巻』『かげろう怪盗伝』の題でも上映されている
(略筋)
前篇:繁華を誇る大江戸の街に不義に富む悪名高き商人のみを襲っては財宝をかすめる侠盗、陽炎一味が出没した。或る日、陽炎一味は冷酷な金貸し一文字屋佐兵衛から二万両を奪い引上げる途中、八丁堀の腕利き佐郷屋平兵衛と一子平馬に発見され、捕方に重囲されてしまった。
後篇:女でありながら旗本の家名を継ぐ為男として生涯を送らねばならない悲しい宿命の篠原吟之丞。彼女がこの陽炎一味の危機を救ったが、二万両の行方は謎に包まれた。陽炎一味は悪旗本村上邸に一文字屋と結託した不浄の財宝があることを知り探索すると、江戸城の見取り図を島津藩に売り渡し江戸を動乱の渦と化すという思いがけない陰謀をつきとめた。やがてその証拠をつかむと、陽炎一味は正義の味方として奮然と白刃乱舞のまっただ中へー。
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