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弁士・音楽付無声映画公演

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大ホールでの生演奏による弁士公演から、小グループ主催の上映会、パーティの余興としての公演まで、様々な形態での「弁士付き無声映画公演」(弁士・澤登 翠 他)をお引き受け致します。あなたも、ぜひ一度、弁士公演の主催者になってみて下さい。きっと、予想以上の反響に驚かれることでしょう。資料請求はE-mail<katsuben@matsudafilm.com>で。

活動弁士〈現役〉

無声映画伴奏音楽演奏者

公演料金について

企画パックプラン《忠臣蔵大会〜活弁無声映画三本立て〜》

学校公演

主な所蔵リスト劇映画=邦画篇劇映画=洋画篇記録・実写映像篇


  

人気作品ベスト16 <邦画>
*製作年/製作会社/<監>=監督<原>=原作<脚>=脚本<撮>=撮影/<出>=出演/分数

雄呂血
1925/阪妻プロ/<監>二川文太郎<脚>寿々喜多呂九平/<出>阪東妻三郎、森静子、環歌子/80分
阪東妻三郎若き日の代表作。クライマックスの大立廻りは日本映画史上最高のチャンバラシーンと言われる。物語は、人を愛するが故に、又、正義を貫き通 そうとしたが為に、散々虐げられ、悪人の汚名までをもきせられた下級武士がついに怒りを爆発させるまでを描く。

瀧の白糸
1933/入江プロ/<監>溝口健二<原>泉鏡花/<出>入江たか子、岡田時彦、菅井一郎、浦辺粂子/98分
泉鏡花原作の“義血血”を情感たっぷりに映像化したサイレント期における溝口健二の最高傑作。必死に愛する男の為につくす女の姿を、哀しく、そして、美しく描いた作品。水芸師瀧の白糸はふとした縁で知り合った村越欣弥に学費の工面 をすることを約束するが…。キネ旬第2位

生れてはみたけれど
1932/松竹/<監>小津安二郎/<出>斎藤達雄、吉川満子、菅原秀雄、突貫小僧、坂本武/91分
子供達が初めて出会った現実的な大人の世界を小津安二郎監督が見事に描いた。<小市民映画>の最高傑作であり、日本映画史上のベスト1と評する向きもある。一番偉いと信じていた父が、友達の父親で重役の岩崎にペコペコしていた。幻滅でうちひしがれた兄弟は…。キネ旬第1位

番場の忠太郎 瞼の母
1931/千恵プロ/<監>稲垣浩<原>長谷川伸/<出>片岡千恵蔵、山田五十鈴、常盤操子 /72分
巨匠稲垣浩監督若き日の珠玉編であり、氏が得意とした人情時代劇の決定版。十代の山田五十鈴が可憐な娘役を好演している。幼い頃に母と生き別れをした忠太郎は、瞼に浮かぶ母の面影を求め、風の噂をたよりに江戸へと向かう。だが、そこで出会った母は…。

鞍馬天狗
1928/嵐寛プロ/<監>山口哲平<原>大佛次郎/<出>嵐寛寿郎、山本礼三郎、五味国枝/75分
マキノ映画を飛び出した嵐寛寿郎の独立第一回作品。嵐寛と言えば“鞍馬天狗”と言われる程の当り役となった作品である。倒幕を掲げて東奔西走する鞍馬天狗は少年少女達のヒーローであった。偽状によっておびき寄せられた鞍馬天狗が佐々木唯三郎らの見廻組と大乱闘。痛快篇。

伊豆の踊子
1933/松竹/<監>五所平之助<原>川端康成/<出>田中絹代、大日方傳、小林十九二、竹内良一/93分
川端文学に挑む五所監督の青春篇。踊子薫と学生水原の淡く切ない恋物語。可憐な踊子を田中絹代が好演し、彼女の代表作となった。伊豆一周を旅していた水原は旅芸人の一行と知り合い、道連れとなった。一緒に歩くうちに、水原は薫の無垢な心に惹かれていく。
キネ旬第8位

出来ごころ
1933/松竹/<監>小津安二郎/<出>坂本武、大日方傳、飯田蝶子、伏見信子、突貫小僧/101分
“喜八もの”と呼ばれる小津監督得意の下町人情喜劇の決定版。“男はつらいよ”シリーズの礎となった作品でもある。裏長屋に住む男やもめの喜八は息子の富夫と二人暮らし。隣には気の合う次郎が住んでいる。ある日喜八は、曰くありげな若い娘春江と出会った。
キネ旬第1位

御誂治郎吉格子
1931/日活/<監>伊藤大輔/<撮>唐沢弘光/<出>大河内傳次郎、伏見直江、伏見信子、高勢実乗/65分
『忠次旅日記』をはじめとする数多くの傑作時代劇を作り出した伊藤大輔、唐沢弘光、大河内傳次郎の名トリオの代表作の一つであり、ほぼ完全な形で現存する貴重な作品である。上方へ逃れて来た鼠小僧と二人の女とのこまやかな恋愛感情をしみじみと描写 する。キネ旬第4位

右門捕物帖六番手柄・仁念寺奇談
1930/東亜キネマ/<監>仁科熊彦<脚>山中貞雄/<出>嵐寛寿郎、原駒子、頭山桂之助、尾上紋弥/70分
29歳で亡くなった天才映像作家山中貞雄が残した貴重な脚本作品であり、鞍馬天狗シリーズと並ぶ嵐寛寿郎の当り役「右門シリーズ」の初期作品。スピード感に溢れスリリングな展開は、剣戟娯楽映画の決定版。豊臣残党による将軍暗殺計画をつきとめた右門が白馬を駆って急行する。

実録忠臣蔵
1928/マキノ/<監>マキノ省三/<出>伊井蓉峰、諸口十九、オールスターキャスト/65分
日本映画の父と言われるマキノ省三の五十歳を記念して製作された一世一代の大作。だが、編集中に火災を起こし、ネガの大半を失った曰く付きの作品である。度重なる吉良の嫌がらせに堪忍ならず、内匠頭は遂に刃傷事件を引起した。不公平な裁きに内蔵助は仇討ちを決意する。

浮草物語
1934/松竹/<監>小津安二郎/<出>坂本武、飯田蝶子、八雲理惠子、坪内美子、三井秀男/87分
親子の愛情と小さな幸福を求めて健気に生きる人々の姿が実に味わい深く描き出されている名作。“喜八もの”の代表作の一つ。流れ流れて浮草稼業。喜八が一座を引連れてやって来た町はちょっと意味あり。そこには、男と女の、父と子の愛憎が幾重にも重なって…。
キネ旬第1位

沓掛時次郎
1929/日活/<監>辻吉朗<原>長谷川伸/<出>大河内傳次郎、酒井米子、葛木香一/63分
大河内傳次郎の日活復帰第一回作品。長谷川伸原作の映画化で、時代劇の映画主題歌第一号となった「沓掛小唄」が哀愁を呼ぶ。渡世の義理から六ッ田三蔵を斬った時次郎は、後に残された身重の女房と子供を放っておけず、二人を連れて流浪の旅に出るが…。

雪の渡り鳥
1931/阪妻プロ/<監>宮田十三一<原>長谷川伸/<出>阪東妻三郎、望月礼子、岡田喜久也、児島三郎/60分
阪東妻三郎が千葉県谷津海岸に撮影所を開設して間もなくの作品で、阪妻はちょうど30才、脂の乗切った頃であった。長谷川伸原作の代表的股旅物の第一回映画化作品。お市をめぐって決闘する鯉名の銀平と卯之吉。そこへ別 の男が現われて、物語は意外な展開を…。

毬の行方
1930/サワタ教育映画/<監>沢田順介<原>佐藤紅緑/<出>山口定子、佐々木美代子、筒井徳二郎/51分
児童文学の大家でサトウハチローの父としても知られる佐藤紅緑の原作。小学校の授業や人権問題を扱った講座などでしばしば上映されている珠玉 の教育映画。貧しい馬方の娘として生まれた一子は、度重なる不幸な境遇を、暖かい友情と恩師の励ましで乗り越え、力強く生きていく。

子宝騒動
1935/松竹/<監>斎藤寅次郎/<出>小倉繁、出雲八重子、谷麗光、曽我六、野村秋生/34分
喜劇の神様と呼ばれた斎藤寅次郎監督が最もその才能を発揮した無声映画時代のスラップスティック・コメディの中でも、ほぼ完全な形で残された作品。痛烈な風刺の効いた秀作である。妻の出産費用を工面するため、懸賞の掛かった豚を必死になって追い掛ける失業中の亭主の奮闘。

旗本退屈男
1930/右太プロ/<監>古海卓二<原>佐々木味津三/<出>市川右太衛門、大江美智子、武井竜三/20分
華のある大スター市川右太衛門の代表作“旗本退屈男”シリーズの記念すべき第一作で、宝塚歌劇から最初に映画界入りした大江美智子が相手役を務めている。早乙女主水之介は、さらわれた女達を助けようと犯人の隠れ家へ乗り込むと、そこは忍者屋敷だった。果たして結末は?


人気作品ベスト16 <洋画>
*製作年/国名/<監>=監督<原>=原作<脚>=脚本<撮>=撮影/<出>=出演/分数

イントレランス(Intolerance)
1916/米/<監>D・W・グリフィス/<出>リリアン・ギッシュ、メイ・マーシュ/114分
サイレント時代の、さらには世界映画史上でも特筆される超大作映画である。現代篇を中心に、バビロニア篇、ユダヤ篇、中世フランス篇の四つの物語が並行して描き出され、時代を通して永続する人間の不寛容・独善の害悪に対するグリフィスの抗議を謳いあげた一大叙事詩。

チャップリンの放浪者(The Vagabond)
1916/米/<監・出>チャールズ・チャップリン/<出>エドナ・パーヴィアンス、ロイド・ベーコン/22分
チャップリンが「一番幸福な時期だったかもしれない」と述懐する頃の作品で、短篇ながら単なるドタバタ喜劇にはならず、“涙と笑い”が織込められた佳作となった。音楽家のチャーリーは、ジプシーに虐められていた娘を助けた。ところが娘は通り掛かりの画家に恋してしまう。画家の描いた絵によって・・・。

結婚哲学(The Marriage Circle)
1924/米/<監>エルンスト・ルビッチ/<出>アドルフ・マンジュー、マリー・プレヴォスト/85分
「映画の神様」と呼ばれ、<ルビッチ・タッチ>なる言葉を生みだした天才監督E・ルビッチの無声映画期の代表作で、彼の得意としたソフィスティケイション喜劇の傑作である。離婚したがっている中年夫婦が、友人たちを巻き込んで繰広げる恋のさやあて。キネ旬第2位

ダグラスの海賊(The Black Pirate) *カラー
1926/米/<監>アルバート・パーカー/<出>ダグラス・フェアバンクス、ビリー・ダヴ/85分
世界初の本格的長篇カラー映画として映画史に特筆される作品。“愛と冒険”に満ち溢れた豪華絢爛たる娯楽大作で、「大人のための痛快なお伽話」と評される。時は17世紀。海賊に父を殺された若者が、黒衣の海賊に身をかえて仲間入りし、復讐を果 たす冒険活劇。キネ旬第7位

第七天国(7th Heaven)
1927/米/<監>フランク・ボーゼイジ、<脚>ベンジャミン・グレイザー/<出>ジャネット・ゲイナー、チャールズ・ファレル/117分
第一回アカデミー賞の監督・女優・脚本賞を受賞した究極の恋愛ドラマ。明るく前向きに生きるチコは、ある日、義姉に虐待されていた娘ディアンヌを助け、自分の屋根裏部屋に匿ってやる。エッフェル塔の見えるその部屋は二人にとっての天国だった。だが、間もなく戦争が勃発し・・・。 キネ旬第1位

東への道(Way Down East)
1920/米/<監>D・W・グリフィス/<出>リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス/105分
L・ギッシュの代表作であり、<最後の瞬間の救出>と呼ばれるグリフィス得意の手法が生かされたサスペンス・タッチのメロドラマ。クライマックスの氷上救出シーンは映画史上の名場面の一つである。忌わしい過去を持つ少女が純朴な青年に出会い、本当の愛を得るまでの物語。

雀(Sparrows)
1926/米/<監>ウィリアム・ボーディン/<出>メアリー・ピックフォード、ロイ・スチュワート/81分
アメリカの恋人と呼ばれたメアリー・ピックフォードの代表作。子供達が実に生き生きと描かれた、勇気と感動を伝える名篇。何処からとなくこの農場に集められ、奴隷のように使われている哀れな孤児たちが、ある日、脱出を図った。途中の底無し沼には鰐が生息する…。

ダグラスの奇傑ゾロ(The Mark of Zorro)
1920/米/<監>フレッド・ニブロ/<出>ダグラス・フェアバンクス、ノア・ビアリー/89分
ハリウッドが生んだ最初のスーパー・スター、ダグラス・フェアバンクスの代表作で、痛快無類の大活劇である。カリフォルニアがまだスペイン領だった頃、悪徳知事と軍によって苦しめられていた住民に、救世主が現われた。黒衣装黒覆面の快男子、その名は“ゾロ”である。

キートンのセブン・チャンス(Seven Chances)
1925/米/<監・出>バスター・キートン/<出>ルース・ドワイヤー、ロイ・バーンズ/56分
キートンの魅力が存分に発揮された傑作喜劇で、TVCMにも利用された岩石に襲われるシーンは迫力満点。27歳の誕生日までに結婚すれば多額の遺産が手に入るジミイは、恋人にそのことを打ち明けたばかりにふられ、花嫁募集の新聞広告を出すと玉の輿を狙った女性が殺到して…。

サンライズ(Sunrise)
1927/米/<監>F・M・ムルナウ/<出>ジョージ・オブライエン、ジャネット・ゲイナー/95分
アメリカ製無声映画最後の傑作といわれ、空前の芸術作品として批評家の絶賛を博した作品で、第一回アカデミー賞撮影賞と女優賞(ゲイナー)を受賞した名作。都会から来た女に誘惑され、妻を殺そうとした農夫がやがて本当の愛に目覚めるまでの心の葛藤を描く。キネ旬第1位

椿姫(Camille)
1921/米/<監>レイ・C・スモールウッド <原>アレクサンドル・デュマ・フィス/<出>アラ・ナジモヴァ、ルドルフ・ヴァレンチノ/63分
パリの社交界を舞台に、“椿姫”と呼ばれる高級娼婦マルグリットと都会に出て来たばかりの純情な青年アルマンとの純愛悲恋物語。世界中で何度となく映画化され、オペラとしても知られる物語を、人気沸騰中の若きヴァレンチノと時の大女優アラ・ナジモヴァの共演で描いた話題作。キネ旬第3位

熱砂の舞(The Son of the Sheik)
1926/米/<監>ジョージ・フィッツモーリス/<出>ルドルフ・ヴァレンチノ、ヴィルマ・バンキー/68分
世紀の美男と呼ばれたルドルフ・ヴァレンチノの遺作であり、彼の最高傑作とも言われる作品。『シーク』の後日譚で、無声映画晩期の輝きに満ちたロマンチックな砂漠劇。シークの息子アーメッドは、ふとした縁で知り合った踊子ヤスミンに恋するが…。キネ旬第8位

カリガリ博士(Das Kabinett des Dr.Caligari)
1919/独/<監>ロベルト・ヴィーネ/<出>ヴェルナー・クラウス、コンラート・ファイト、フリードリヒ・フェーヘル/51分
催眠術を使って眠り男を操り、次々と殺人を犯すカリガリ博士。犯人が逃げ込んだ精神病院を調べると、院長として現れたのは・・・。そして物語は意外な結末へ。名弁士・徳川夢声が得意としたことでも知られるドイツ表現主義映画の代表作であり、歴史的名作である。

キートンの蒸気船(Steamboat Bill Jr.)
1928/米/<監>C・F・ライズナー/<出>バスター・キートン、アーネスト・トーレンス/69分
サイレント晩期におけるキートン映画の傑作。キートン喜劇の特質である「突然訪れた危機的状況と、それに無自覚のまま、偶然の恩寵で危機を脱出する主人公」という定式が見事に生かされた作品。ミシシッピーに帰ってきたキートンが、暴風雨の中、老朽船を操って大活躍をする。

ロイドの要心無用(Safety Last)
1923/米/<監>サム・テーラー、フレッド・ニューメイヤー/<出>ハロルド・ロイド/67分
観客をハラハラ、ドキドキさせながら笑わせるロイド喜劇の魅力が最も発揮されたスラップスティックコメディの決定版。デパート店員のロイドが、客寄せに20階建てのビルの屋上まで窓をつたって登るはめに…。高所恐怖スリルは呼吸も止まるばかりの名場面 。キネ旬第3位

オペラの怪人(The Phantom of the Opera) *パート・カラー
1925/米/<監>ルパート・ジュリアン/<出>ロン・チャニー、メリー・フィルビン/75分
何度となく映画化され、ミュージカルとして舞台化もされているガストン・ルルー原作の第一回映画化作品で、サイレント恐怖怪奇映画の代表作である。19世紀末のパリ・オペラ座に幽霊が出るという噂が流れた。醜悪な容貌をマスクで隠す怪人が恐るべき犯罪を…。キネ旬第6位

 


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